鹿児島県立農業大学校 畜産学部 様 【MOOVIE分娩予兆検知システム】


―MOOVIE分娩予兆検知システム導入前の課題は何でしたか?

分娩予定牛の見回りに労力がかかっていました。分娩予定1週間前から分娩房に入れます。通常、生まれるまでの期間は平均10~12日です。この期間見回りをします。

分娩予定牛の見回りは、早朝・午前中・昼・午後・夜中と1日5回実施していました。1頭当たりの見回り観察に要する時間は15分程度です。この間、土日祝日も見回りのため職員が出勤していました。

また、分娩は夜間(午後9時~午前6時)に起こる確率が40%ほどあります。夜間の分娩に備えて待機するため、職員の宿泊が必須でした。

―導入の決め手は何ですか?

2019年のモニター試験でメリットが大きいことが確認されたので、その後、購入し、継続利用しています。

―実際の使い心地や効果はいかがですか?

分娩予定牛の見回りにかける時間を大幅に減らすことができました。早朝・夜中の見回り時間は毎日1時間ずつ減り土日の日中の見回り時間も1.5時間削減できました。週当たり合計8時間も削減できた計算になります。

また、職員全員が片道1時間以上離れた場所に住んでいるため、以前は夜中分娩に対応するために宿泊することもありました。MOOVIEを導入してからは、カメラやアラートで確認できるようになったため、看護が必要な時以外は牛と一緒にいなくてもよくなりました

職員がどうしても現場に行けない時に分娩に介助が必要になることがありますが、その時はモニターを見ながら適切な介助方法を学生に指示できるようになりました。これで分娩事故の軽減につながりました。

以前は、分娩予定牛の見回りは1日5回していましたが、MOOVIE導入以降はカメラで見ることにしました。夜および夜中は、アラートが来てから行くようにしたため、夜の見回りは無くしました土日および休日もカメラで見ることにしました。

―鹿児島県立農業大学校様の今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。
 貴重なお話をありがとうございました!



鹿児島県立農業大学校 畜産学部

事業形態:農業教育

飼養頭数:母牛約20頭(※取材当時)

所在地:鹿児島県日置市吹上町和田1800

WEBサイト:https://www.pref.kagoshima.jp/ag25/nodai_hp.html